岡部隕石

〒369-0215    埼玉県深谷市今泉

岡部隕石は1958年(昭和33年)11月26日の午後3時ごろ、この地で農作業中の山崎吉作、政雄父子の間に鋭いうなりをたてて落下し地面に穴を空けた。翌日吉作氏が掘ってみると約70〜80cmの深さに黒い石を発見、翌年3月に政雄氏が国立科学博物館に持参し隕石と確認された。日本国内ではじつに20年ぶりの隕石の発見であった。鑑定にあたった天文学者の村山定男氏はのちに「隕石は千に三つ、万に八つしか本物は無い。鑑定した数千個のうち、本物は岡部と芝山の2個だけだった」と語っている。岡部隕石は山崎父子の厚意により国立科学博物館に寄贈され、世界の研究機関にも分割提供されて貴重な資料となった。
隕石落下時には青空に白い尾を引く火球が関東の数か所で目撃されている。そのうち長野県諏訪市と神奈川県川崎市においてアマチュア天文学者が高度・方位を観測、落下経路が「南から北へ飛来」と推定されたが、2017年の再調査と群馬県伊勢崎市の新目撃証言から再検証が行われ、「北西ないし西北西方向から飛来」と結論づけられた。
岡部隕石は、戦後初の落下目撃隕石であり、人の至近に落下した世界的にも稀な隕石である。政雄氏が保存してきた落下地点を後世に伝えるため、全国の有志によりここに記念碑を建立する。

岡部隕石